チャプター 66

ブラッド視点

レイモンド・カーターとのゴルフの後、俺はすっきりした気分だった。

「カーターさん、見事な腕前でした」十八番ホールを離れながら、俺は鷹揚に声をかけた。「よろしければ、この後ひと泳ぎいかがです? レイン家のプールは、ゲーム後のクールダウンに最高ですよ」

レイモンドは慎重に計算された表情で微笑んだ。「喜んでお受けしますよ、ミスター・レイン」

俺たちは更衣室へと向かった。そこでは係員が手際よく水着を用意してくれた。俺が素早く着替えていると、レイモンドの目が俺の肉体を見てわずかに見開かれるのを、見逃しはしなかった。無理もない反応だ。アルファの人狼というものは、そもそも体の作りが違う...

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