167話

バステト視点:

アラームが鳴り響き、私は目を覚ます。胸を鷲掴みにする手の感触があった。昨夜の出来事が一気に蘇る――ジェイソンとセックスした。ジョンを裏切ってしまった! 最悪の気分だ。ジョンはこんな仕打ちを受けるような人じゃない。

でも、心のどこかで、昨夜ジェイソンとしたことに満足している自分もいた。シャワーを浴びて朝の支度をするため、バスルームへ向かう。今日は情報収集のために、それぞれ割り当てられた場所へ行く日だ。美容院を選んでおいてよかった。髪をやり直してもらう必要があったから。ジェイソンとのセックスがいい運動になるってことを忘れていた。

このシャワーは最高だ。熱いお湯が筋...

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