第227話

翌朝、イザベルは目を覚ますと、ジェームズがベッドの隣で完全に服を着たまま横になり、二人の体の間に丸まっているセイディーに静かに話しかけているのを見つけた。外では、イザベルが託児所の手伝いとして雇った世話係たちがすでに子犬たちを起こして食事をさせていたので、彼女はもう少しリラックスしていられた。彼女は片目を開けて、ジェームズにもう一度抱きしめられることがどれほど素敵なことか考えないようにした。もちろん、セイディーが一番大事で、彼女に会えることは嬉しかったが、彼女の狼は相反する欲望に苦しんでいた。

「こんなに可愛い子がいるなんて不公平だよ」ジェームズが言いながら、優しく彼女のお腹をくすぐっていた...