第473話

エラ

目が覚めると、数時間経っていて、私はぼんやりしている。正直なところ、あまり眠れなかったから。でも、すぐに目が覚めたことに気づく。なぜなら私の体の中で何かが…違うから。

目を開けても、それが何なのか全くわからないし、知ろうという興味もない。何も悪いところや違和感はない…ただ…違うだけ…

だから、あくびをして、裸の伴侶に体を寄せ直す。私の背中が彼の温かいお腹に押し付けられている。シンクレアは私を抱き寄せながら、深く眠そうな小さな唸り声を上げる。眠っていても私を抱きしめ、守ってくれる。このことを考えると幸せが全身を包み込み、私は微笑む。

彼はとても温かくて、ベッドはとても柔らかくて、シ...

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