チャプター 21

「……いいな」ドレイクは品定めするような目つきでリビングルームを見回しながら言った。「セキュリティのしっかりした建物だ。内装も高級だな」

「驚いたみたいね」私は必要以上に強くハンドバッグをキッチンのカウンターに叩きつけるように置いた。「私が安物を選ぶとでも思った? 壁に穴でも開いてるような、くだらない安普請の部屋とか?」

「実用的なものを選ぶと思っていた」彼は大理石のカウンタートップを指でなぞりながら答えた。「いや、これは本当に美しい」

褒め言葉に反応しまいと、私は防衛的に胸の前で腕を組んだ。「何か飲む? 冷蔵庫に何があるか、まだよく見てないんだけど」意図したよりも棘のある声が出た。

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