チャプター 52

「みんなに見られちゃう」、私は囁いた。街の人々に見せ物にされるなんて、屈辱でしかなかった。

ドレイクは低く笑った。「じゃあ明日のオフィスがいいか? それとも昼休みの役員用トイレででも?」

彼が本気だと悟り、新たな戦略が頭に浮かんだ。彼の腕の中で向き直り、その夜初めて、まともに彼と対面した。わざとらしく欲望を装った眼差しを彼に向けながら、指を彼の胸の上で這わせる。

「寝室に連れて帰って」、私は彼の顎にキスをしながら囁いた。「お願い、ドレイク。あそこであなたを感じたいの」

私の急な積極性に驚いたのは明らかだったが、その変化は気に入ったようだった。勝ち誇ったような笑みを浮かべ、彼は私を寝室へ...

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