ハニー、ただいま

サイラス

俺のちっこいファイアボールは、本気で俺から逃げ切れると思ってやがる。

可愛い。

ほんっとに可愛い。

望むなら、アイラの昔の部屋に隠れて、俺の質問にひとつも答えずにいればいいさ。いい計画だ。立派な作戦だな。だが残念、俺には全部がくだらねえ戯言にしか思えない。

あいつは長いあいだ逃げ回っていたか、戦いに慣れているか――たぶん両方だ。群れに着いたとき、隅々まで目を走らせていたのを見た。眼差しは鋭く、肩は強張っていた。俺があいつを引きずり出したあの状況を思えば、警戒するのも当然だ。だが本能が喚いている。もっと深い何かがある。まだ俺に話す準備ができていない何かが。

あいつには悪い...

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