ラリーの遺体安置所

サイラス

俺はスピードを出すのが好きだし、怖いと思ったこともほとんどない。だが、レイヴンの言う「速い」と、あのコーナーの流し方は……いや、無理だ。小さなスポーツカーが次のドリフトへ叩き込まれるたび、タイヤがアスファルトを引き裂くように悲鳴を上げる。焦げたゴムと濡れた松の匂いが、ひびの入った窓からどっと流れ込んできた。胃がぐらりとひっくり返ったが、顔には出さない。俺はサイラス――自信過剰で、どこか壊れていて、たいていは混乱を起こす側だ。怯えた子犬みたいに助手席で振り回される役じゃない。

「ねえ彼女、もっとブーンブーン、少なくともクネクネは減らしてくれ。俺、マジで吐くぞ」

ファイアボールが笑...

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