フライングマローズ

アイラ

「シールド!」セインが叫び、今日だけでもう何度目かになる防壁を反射的に張り上げた。見慣れた青いエネルギーが、ざわりと一気に私の周りへ広がる。

「よし。目標は、指示されなくても防壁を出せるようになることだ。見てからじゃなく、脅威を“聞いた”瞬間に張れるよう、感覚を研ぎ澄ませる必要がある。目に入った時には、もう遅いかもしれないからな」キッチンの方からセインが説明する。頼もしくて守るような、あのアルファ特有の硬質な声――私はいつの間にか、それに支えられるようになっていた。

「毒を盛られてた時みたいに、張りっぱなしにするほうが楽だった。短く何度も使うほうが、ずっと疲れる」細切れに防壁を出...

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