この壁にはレンガがない

サイラス

今夜、壇上でやらかした一連の芝居は、群れの連中全員に俺を完全にイカれて見せただろう。いや、実際イカれていた。だが、あれは俺に必要な、まさに力の誇示だった。今夜、俺はすべての変身者の前で公然と伴侶を宣言したのだ。彼女を俺のものだと示しただけじゃない。そこにいた雌狼ども全員に、お前らはもう俺にとって取るに足らない、とこれ以上ないほどはっきり叩きつけてやった。罵り文句なんて要らなかったかもしれないが、レイヴンには必要だった。あいつらは意味を成さない。俺はあいつらを欲していない。俺にとっては、もう存在していないのだと――彼女に理解してもらわなきゃならなかった。

いまは強がって、鋭い言葉と...

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