カバー・サット・アップ

セイン

「なぜ彼をベッドに縛り付けている? 本当に必要なのか? ったく、革の拘束具だぞ」俺は振り返り、エリックを睨みつけた。俺が拘束具の使用をどう思っているか、彼は知っているはずだ。

「彼が動きすぎるのを止める必要があったのです。点滴の管を抜かれては困りますから、アルファ・セイン」理屈はわかる。だが、こんな光景は見るに堪えない。

「もしかしたら、番の相手を抱きしめようとしていただけかもしれない。意識があろうとなかろうと、絆が互いを引き寄せるのを感じていたはずだ。彼女はほとんどの時間を彼の上で過ごしていたんだしな。頼む、解放してやってくれ」俺はアマニの方を向き、頷いてみせる。ここで少しばか...

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