以下に痛みを送ってください

デイモン

「俺は平気だ。どこも悪くないし、もう帰らせてもらう」

深い打撲傷や肋骨の骨折を治すために休息が必要だと主張するエリックに、俺は唸り声を上げた。

「気分が良いのはわかりますが、あと数日はここに留まることを強くお勧めします」

「もう十分だろ。ここにいては仕事にならないし、片付けなきゃならないこともある。俺はここを出るぞ」

俺は半身を起こすと、手の甲に刺さった点滴の管を掴み、そのまま引き抜いた。刺入部が瞬く間に塞がっていくのを見やる。

「ほら、もう完治してる」

俺は管を放り投げ、ベッドの端に足を下ろした。

「君からも彼に常識を説いてやってくれないか?」

エリックが振り返り...

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