数ある中で最初の

デイモン

俺は固唾を呑んだ。口の中は砂漠のようにカラカラに乾いている。アマニはベッドの脇に立ち、俺が自分の役割を果たすのを辛抱強く待っていた。彼女の「つがい」として振る舞い、この夜をリードし、俺たちの就寝の儀式とでも言うべきものの前例を作ること。それが求められているのに、俺は暖炉の飾り棚で埃を被っている彫像のように、微動だにせず立ち尽くしていた。

くそっ。

俺は咳払いをし、アマニと視線を合わせた。彼女は温かい微笑みを向けてくれる。なぜ彼女がまだ一目散に逃げ出さずにいるのか、俺には皆目見当がつかない。今夜、二人で過ごした時間は素晴らしいものだったが、同時にひどく気まずいものでもあったからだ...

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