暗闇の魅力

アイラ

「本当にこれをやる気か?」とセインが、もう千回目になるかというほど尋ねてくる。

「ええ」と私は答える。嘘だ。

「絆を通して、お前の気持ちが伝わってくるぞ、アイラ」とセインは私に念を押す。

「あなたが取り乱さないように見届けたいし、彼が何を言うのか聞きたいの。ええ、パニック発作を起こすのが怖いのは確かよ。でも、そうなったら誰かが私を連れ出してくれる……でしょ?」

「ああ、あたしが肩に担いで放り出してやるよ」レイヴンが片方の肩をすくめて提案する。

「駄目だ。アイラは妊娠しているんだぞ」セインが彼女を叱る。

「どんな絵面になるか見てみたいから、俺はそれに一票だな……研究目的で……」サイラス...

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