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セイン

「負傷者で、まだ手当てを受けていない者は?」俺は部下たちに尋ねる。

「診療所の報告では、ゼロです」マーカスが答える。こいつは俺の側近というわけじゃないが、診療所の責任者で、俺の望むとおりに回るよう目を光らせている。

その仕事はもともと母の役目で、母は父のためにそれをやっていた。

アイラがその役割を引き継ぐことを、どう感じるのか――俺にはわからない。

「死者は?」俺はサイラスに聞く。スティーヴンスの変異者どもは、想定よりずっと早くこちらに辿り着いた。あいつはもう向かっている最中だったんじゃないか、そんな気がしてならない。

「死者なし。負傷者は二十三。主に、中心街であちこち...

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