トライアドに慈悲はない

セイン

自分たちの領域に戻るのは、甘さと苦さが同居する。こうして全員が帰ってこられたことを、運命が知っているとでも言いたいほど嬉しい。だが――くそっ――エリックがいないまま、しかもその後始末まで抱えたままだという事実が、胸の奥にずしりとのしかかる。ひとつずつだ、と自分に言い聞かせる。必ず見つける。家族は守り抜く。

トライアド・グループは、俺が期日までに戻れず、挑戦権を失うと踏んでいる気がする。土壇場でエリックがアルファの座をかっさらうための一手。つまり、彼はアイラの力の奔流を生き延びたということになる。俺が新しい称号を得たことは知らない。そして、おそらく群れへ向かっている――いや、もう着い...

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