爆発した

アイラ

「セイン! セイン!」

必死の叫び声が聞こえ、それが自分の口から発せられていると気づくまで少し時間がかかった。セインの体がぐらりと揺れ、床に強く打ち付けられる。こめかみから汗がしたたり落ち、日に焼けていたはずの肌は病的なほど青白くなっていた。

違う、違う、こんなのおかしい。シフターは病気になんてならない。私は彼の上に屈み込み、震えながらその名を呼び続けるが、彼は反応しない。背中のポケットに手を伸ばし、私を捕らえて離さないパニックの中で何とか機能しようとしながら携帯電話を取り出すと、私のメイト以外で唯一信頼できるシフターに電話をかけた。私、彼を信頼してるんだ、と気づく。

「なあ...

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