クソデラ

セイン視点

サイラスからマインドリンクでキアンを捕らえたと報告を受けた瞬間、俺の血は沸き立った。嘘をついたこと、俺のものに触れたこと、そして俺の愛しい小狼を傷つけたことで、あいつを八つ裂きにしてやりたかった。だが、より鋭敏な本能が俺を押し留めた。俺に毒を盛った黒幕がこのクソ野郎なのかどうかを突き止める必要があったのだ。あいつがどれほど時間をかけて死ぬことになるかを決めるのは、それからでも遅くはない。

アイラにつけていた護衛たちが、建物の中ではなく外で交代することを選んだせいで彼女を守りきれなかったと知ったことも、俺の怒りに油を注いでいる。ただでさえ山積みの苛立ちに新たな火種が加わり、キアンに...

ログインして続きを読む