見えないところで見つからない

アイラ

どうやら、私は閉じ込められていないと落ち着けないらしい。思考を止めるなんて不可能で、このベッドにいると、まるで野ざらしにされているような、無防備な気分になる。疲労困憊なのに、脳が恐怖心から眠るまいと必死に抵抗しているのがわかる。でも、もう無理だ。もっと安心できる何かを、自分を守るための何かをしなければ。

点滴の針を引き抜き、ゆっくりとベッドから床へと体を下ろす。体はこわばって痛むけれど、なんとかベッドの下に滑り込み、掛け布団をベッドの上に戻して垂らした。仰向けに寝そべりながら、暗闇を怖がり、檻を憎んでいた私が、どうして今、暗闇に包まれたベッドの下に避難する必要があるのか、我ながら不...

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