第225章

 たかが水原春の分際で、私に喧嘩を売ろうとは。

 図に乗るのもいい加減にしてほしいものだ。

 秋山棠花は片眉を跳ね上げると、ベッドサイドから立ち上がり、窓辺へと下がって腕を組んだ。

「『光弘』だなんて、ずいぶんと親しげに呼ぶのね。事情を知らない人が見れば、あなたたちのほうが本物の夫婦だと勘違いしそうよ。……で、今の水原さんは一体どういう立場でここに立っているのかしら?」

「私たちにそんな肩書きは必要ないわ。私と光弘は魂の伴侶(ソウルメイト)なの。ああ、ごめんなさい。秋山さんには理解できないわよね? お互いが百パーセント噛み合う感覚なんて」

 水原春は勝ち誇ったように藤原光弘の傍らに...

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