第307章

 あまりに露骨な反応に、秋山棠花は答えを聞かずとも全てを悟った。

 胸中に、万感の思いが去来する。

 これが、彼が心底慈しみ、命の尽きる最期の瞬間まで会いたがっていた娘の姿なのか、と。

 棠花は小さく首を横に振った。秋山宏章に対する最後の期待は、もろくも崩れ去ったのだ。

 今はただ、ここから立ち去りたい。

 そう思い、踵を返そうとした時だった。

「棠花、すまなかった。パパが悪かった、全部私が悪かったんだ……」

 秋山宏章は突然、態度を卑屈なまでに低くし、哀願するようにすがりついてきた。

 足を止めた棠花の耳に飛び込んできたのは、思わず冷笑を誘うような続きの言葉だった。

「パ...

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