第322章

結局、安田延司も彼女を止めることはできず、渋々ながら医師の執務室へと同行することになった。

医師から「日向琴葉の容態が安定するまで、最低でも三ヶ月の療養が必要」との説明を受け、彼はようやく胸を撫で下ろしたようだ。

それに、安田家の人間が常に見張っていれば、たとえ日向琴葉が秋山棠花に害を加えようとしても、その隙はないだろうという計算もある。

最終的に、延司は不承不承ながら承諾した。

ただし、一つの条件付きで。それは、日向琴葉につく看護スタッフは、彼が信頼できる者だけを選抜するということだ。

要するに、日向琴葉は彼の厳重な監視下においてのみ、安田家への滞在を許されたわけである。

棠花...

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