第341章

 「祖父」という言葉を耳にした瞬間、秋山棠花の瞳から悲しみが溢れ出し、目元が赤く染まった。

 その痛ましい姿に、田中もまた胸を締めつけられる思いだった。彼女はそっと棠花の肩を抱き寄せ、優しく慰める。

「お嬢様。お祖父様が旅立たれた時、お嬢様も若様方も、皆でお側についていらっしゃいました。苦しまずに逝かれたのですから、きっと大往生でございましたよ。お祖父様はお幸せだったはずです」

 田中は言葉を継ぐ。

「それに、お祖父様が生前何よりも案じておられたのは、お嬢様の幸せです。いつまでも悲しみに暮れていては、お祖父様も浮かばれません。お腹の赤ちゃんのためにも、ご自分を責めるのはもうおやめくだ...

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