第412章

「それで、どう処理するつもりだ?」

 藤原光弘が電話をかけたのは、単に責任を追及するためではない。今、何よりも優先すべきは、この悪化した事態をどう好転させるかという一点に尽きる。

 受話器の向こうで、高橋久弥が焦りを滲ませながら即答した。

「ただちに、当時捺印を担当した現地政府の窓口へ確認に向かいます。彼らの手違いなのか、それとも何者かが意図的に我々を陥れようとしているのか、徹底的に洗い出します」

「わかり次第、一分一秒でも早くご報告いたしますので」

「ああ。だが、くれぐれも慎重にな。どんな状況であれ、単独行動は厳禁だ」

 高橋久弥がカッとなり、現地で不要な衝突を起こすことを藤原...

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