第424章

 一方、その頃。

 安田延司との通話を終えた秋山棠花は、受話器を置くやいなや、弾むような声で柏木浬に勝利を宣言した。

「浬くん、朗報よ。私たちの計画、大成功」

 柏木浬は一瞬きょとんとした表情を浮かべた。さきほどの秋山棠花と安田社長の会話を聞いていた限りでは、そこまでの確信を持てる要素がどこにあったのか、彼には皆目見当がつかなかったのだ。

「棠花、どうしてそう言い切れるんだ? 今の電話、僕には安田社長が特別なことを言ったようには聞こえなかったけど」

 秋山棠花は片眉を跳ね上げ、意味深長な視線を柏木浬に投げかける。

「あんたもまだまだね」

「いい? 延司おじさんはね、他人とは違う...

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