第466章

 その言葉に、安田時也は露骨に顔をしかめた。だが間の悪いことに、言い返す言葉が見つからない。

 一方、海外暮らしの長い安田悠馬が、傍らで吹き出しながら安田礼の肩をポンと叩いた。

「礼、それは違うな。時也が何者か、俺たちが一番よく知ってるだろう。こいつはいつだって頭の回転が速い。でなきゃ、海外であれほど名を上げるなんて無理だ」

「俺の見立てじゃ、時也の好みが変わったんだろ。賢すぎる相手には飽きて、あえてドジなアシスタントを傍に置いてるのさ。暇な時に手取り足取り教えてやるのが、たまらなく楽しいんじゃないか?」

 悠馬が言い終わるや否や、時也の表情が引きつり始めた。

 それでも彼は、ぐっ...

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