第492章

 ちょうどいい。この際だ、言いたいことは全部言わせてもらおう。

「藤原光弘、あんた忘れたの? 私のことなんて眼中にない時、一秒だって一緒にいるのを嫌がったじゃない。私がどれだけ懇願しても、心動かすことすらなかったくせに。離婚前、私への情なんて欠片もないのかって聞いた時、あんたはどう答えた?」

 秋山棠花は憤りを隠そうともせず、言葉を続ける。

「ないって言ったわよね。それどころか、わざわざ時也叔父さんに頼み込んでまで離婚を急がせたくせに! すべてを失った今になって、私のことが惜しくなった? ……藤原光弘、私を何だと思ってるのよ」

 秋山棠花は身体の横で拳を固め、唇を噛み締めた。

「そ...

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