第514章

 藤原颯はコップを手にし、彼女に無理やり水を飲ませようと迫る。

「棠花、いい子だ。これはお前のためにわざわざ手に入れた極上の品なんだぞ。安心しろ、ただの興奮剤だ。体に害はない。効き目は早くて抜群……お前を夢心地にさせてやるだけさ」

「俺を信じろ。愛するお前を傷つけるわけがないだろう?」

「大人しくこの水を飲めば、この後の時間は極上の快楽に溺れられる。俺が保証してやる。だから、言うことを聞くんだ」

 この一杯を飲んだ後に起こる惨状を想像し、秋山棠花は怒りで全身を震わせた。

 こいつ……藤原颯は、本当に狂っている。

 十数年の付き合いだ。私が彼をどう思っているかなど、彼自身が一番よく...

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