第515章

「一体どういうことだ」

 秋山棠花は今まさにベッドの上で彼を待っているというのに、藤原颯は無理やりにでも視線を外さざるを得なかった。

 楽安グループの連中を片っ端から排除してやりたい衝動に駆られる。

「広報部がすでに揉み消したはずだろう? 協定書にも明記してあるし、手順通り処理したはずだ。それなのに、なぜあの楽安グループが急に掌を返したんだ」

 藤原颯は頭痛を堪えるようにこめかみを押さえた。

 楽安グループのような吹けば飛ぶような零細企業がどうなろうと知ったことではない。だが、この極めて重要な時期に、藤原家に品質欠陥のレッテルを貼られるわけにはいかないのだ。

 もしこの件で藤原家...

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