第527章

 藤原光弘は口元に冷ややかな笑みを浮かべた。

「言わせる気か? 俺が今やるべきことは、グループ全体の運命を救うことだ。もし手違いが起きて破産に追い込まれるようなことがあれば、真っ先に全責任を負うべきは藤原颯だ」

 そう言い捨てると、藤原光弘は扉を押し開け、会議室へと足を踏み入れた。

 事態の深刻さを改めて認識した田中金美も、無言のまま彼の背中を追う。

 会議室は怒号と喧騒に包まれていた。藤原光弘は一言も発することなく、悠然と上座に腰を下ろす。

 その様子を見た田中金美は一つ咳払いをし、社長補佐としての務めを果たそうと声を張り上げた。

「役員の皆様、藤原社長が到着されました。会議を...

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