第541章

この間、藤原光弘自身が言っていたではないか。楽安グループの手には確たる証拠など欠片もなく、他人の威を借って悪逆非道を働いているに過ぎないと。

それなのに、なぜ藤原光弘は未だに動こうとしないのか?

一体、何を待っているというの……

世論の煽りを受けて、藤原家がどれほどコケにされているか、まさか見えていないとでも言うのだろうか?

これ以上手をこまねいていれば、いくら弁明したところで手遅れになってしまう。

考えれば考えるほど腹が立ってくる。その時、秋山棠花の脳裏にふとある名案が閃いた。

そうよ。

彼が動かないのなら、私がやればいいだけの話じゃない!

藤原のお爺様はまだ病院のベッドに...

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