第577章

「それに、私はすでに藤原グループの株式の過半数近くを握っている。ある意味、私がこのグループの新たな筆頭株主だ。藤原グループのすべては、私の意思で決まるべきなんだよ」

「ほう? 違法な取引で手に入れた株式が、百パーセントの法的効力を持つとでも?」

その時、ドアの外から長身の男が姿を現した。体にぴったりとフィットした仕立ての良い黒のスーツを身に纏い、一つ一つの足音を響かせながら一同の輪へと歩み寄る。

男はごく自然な動作でヤールに向けて右手を差し出し、名乗った。

「ヤール・エイドリ氏ですね。初めまして、安田時也と申します。あなたのビジネスパートナーである藤原颯の弁護人です。本日は依頼人に代...

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