第581章

山田の顔色は蒼白から赤黒く染まり、とうとう耐えきれなくなったのか両手を机に突いた。その姿は一気に十歳以上も老け込んだように見える。

「お前、すべて知っていたのなら、なぜもっと早く言わなかった! なぜ私をここまで追い詰める!」

「私はお前の祖父さんと何十年も一緒に苦労してきた大先輩だぞ。あの祖父さんでさえ、私には一目置いていたというのに。それをお前は、私をいいように振り回しおって……」

「私を会社から追い出せば、それで満足か!」

どう弁明しようと、最終的に山田が納得することなどあり得ない。藤原光弘にはそれが分かっていた。

だからこそ、感情を交えず、ただ事実のみを突きつける。

「山田...

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