第593章

「藤原光弘、俺はあの人だけじゃない。お前も、藤原家の人間全員を憎んでいるんだ。分かるか?」

 藤原颯は、何十年も鬱積していた怨念をすべて吐き出した。

 藤原光弘が理由を聞きたいというのなら、すべてを教えてやる。

 だが、この憎悪はそれで増すことこそあれ、決して一欠片たりとも消え去ることはない。

 それを聞いても藤原光弘は顔色一つ変えなかったが、体側に下ろした両手は無意識のうちに強く握り締められていた。

 やはりそれが理由だったか。

 思っていた通りだ。

 藤原颯の心の奥底にある彼への憎しみ、そのすべては長年の不当な扱いと、彼のその『身分』に起因するものだった。

 藤原光弘の脳...

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