第734章

藤原光弘はその言葉にひどく驚いたようだった。

視線を上げ、頬を真っ赤に染める秋山棠花の姿を目にすると、たまらず口角を上げて笑みをこぼす。

「棠花、俺たちは夫婦だ。そんなに恥ずかしがることはない」

彼女を安心させるつもりだったが、その言葉を聞いた秋山棠花の顔はさらに赤みを増してしまった。

もちろん、夫婦であることなど百も承知だ。

だが、こんな状況で彼にじっと見つめられていては、気恥ずかしくてたまらない。

ましてや、医師の目の前でとなればなおさらだ……

秋山棠花は顔を火照らせ、藤原光弘がこの場に居座るという状況をどうしても受け入れられずにいた。

「ちょっとでいいから、外に出ていて...

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