第767章

車はそれほど遠くまで走ることなく、佐藤玲は分岐点の路肩に車を停めた。

本当は家からもっと離れたかったし、静かで落ち着いて話せる場所を見つけて、安田延司とこの件についてしっかりと話し合いたかったのだ。

なんだかんだ言っても、二人は半年間連れ添った夫婦である。たとえ別れるにしても、最後くらいは相手の体面を保ちたい。

少なくとも、こんな状況で逃げるように離婚を切り出すべきではない。

けれど、彼女にはそれすらできなかった。

安田延司が自分に何を言うのか、あの穏やかで優しい態度のまま、自分との親密な関係をすべて断ち切るつもりなのだと想像するだけで――

全身の震えが止まらなくなる。

いっそ...

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