第158章

透の言葉に、辻本雨妃はどうしようもなく笑ってしまった。

彼女はしゃがみ込み、透と目線を合わせて、根気よく言い聞かせる。

「でもね、透。パパを替えたいからって、誰でもいいってわけじゃないの。ママが好きじゃなきゃ、ダメでしょ」

「じゃあママは、真鍋おじさんのこと好きじゃないの?」

透は無邪気そのものの顔で、そう尋ねた。

雨妃は小さく息をつき、続ける。

「ママには今、好きな人はいないの。透だって、ママが適当に誰か連れてきて『この人がパパよ』って言ったら、嫌でしょ?」

その言葉に、透はぴくりと固まった。

前に立花おじさんをパパにしたいって言ったけど、うまくいかなかった。

浅井おじさ...

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