第18章 公平?

辻本雨妃の顔を見た瞬間、込み上げる憎しみに堪えきれず、彼女は拳をぎゅっと握りしめた。

それ以上に胸をえぐられたのは、隣にいる浅井景辰が――辻本雨妃が扉をくぐったその瞬間から、視線を一度たりとも彼女から外していないことだった。

浅井景辰が辻本雨妃を見つめる目は、複雑すぎて読めない。

日野遥は唇を噛み、彼の腕にさらに絡みつき、小さく呼ぶ。

「景辰?」

浅井景辰は聞こえていないかのように、白い影を追い続ける。

日野遥の顔色が、みるみる悪くなった。

傍らでは、吉野昭子が眉をひそめ、立花グループの幹部たちに挨拶して回る辻本雨妃を見やる。声は抑えているのに、鼻であしらうような響きが隠せない...

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