第181章

翌日、辻本雨妃はミアと透のスイス行きの航空券を手配した。

誰かが自分を狙っているのなら、まず透を安全な場所へ移すべきだ。何があっても、あの子を危険に晒すわけにはいかない。

ミアは雨妃のそばに残ろうとした。ミアもまた、彼女の身を案じていたからだ。

けれど雨妃は首を横に振った。相手は事故を利用して透を傷つけようとした。ならば、透が海外へ出るのに合わせて尾行がつく可能性だってある。

その時、雨妃が透のそばにいなければ、心配は今以上に膨らむだけだ。

ミアに同行してもらえば、雨妃は国内の厄介事を片づけることに集中できる。

別れ際、透は雨妃にしがみつくように離れたがらなかった。それでも幼いな...

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