第33章 誰が不安なのか?

ソファにもたれたままゲームをしていた辻本旭も、父の言葉を聞くやいなや、面白がって声を上げた。

「姉ちゃん、絶対に立花時安を落とせよ。姉ちゃんが立花の奥さんになったら、辻本グループも助かるし、俺だって立花社長の義弟になれるんだぜ!」

何かを思い出したのか、辻本椎子はくすっと笑い、勝ち誇ったように言った。

「大丈夫よ。辻本雨妃みたいなのでも立花時安がその気になるんだもの。私のほうが若いし綺麗だし、負けるわけないでしょ?」

椎子が鼻歌まじりに二階へ上がっていくまで、リビングの会話は続いた。

玄関の外でそれを聞いていた辻本雨妃は、口元をつり上げて小さく首を振る。

そして隣の立花時安を振り...

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