第39章 本当に彼の息子なのか?

エレベーターを降りた辻本雨妃は、そのまま足早に階段へ回り、下の階へと駆け下りていった。

病室のドアを押し開けると、真っ先に視界に飛び込んできたのはベッドの上の透だった。

透は仰向けに寝かされていて、小さな左手にはギプス。腕は三角巾で首から吊られている。

立花奥さんがベッド脇に腰掛け、やわらかな声で透を慰めていた。

辻本雨妃の姿を認めた瞬間、透の目がぱっと輝く。

「ママ!」

右手を伸ばして抱っこをせがむ。けれど勢いが大きすぎて左腕を引っ張ってしまい、「いっ……」と顔をしかめ、歯を食いしばった。

辻本雨妃は慌てて駆け寄り、ベッドの縁に腰を下ろすと、左腕に触れないよう細心の注意を払い...

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