37話

第三十七章：さよならを言う準備ができていない

ジェシカ

講義に戻る道のりは憂鬱だった。私はまるで小さな足でうまく歩き方を知らない生まれたてのペンギンのような気分だった。体は痛くて、ただ昼寝がしたかったけれど、あと3つの講義が残っていて、それはさらに1時間の純粋な拷問になるだろう。

ジャニスが美術棟から次の講義へ向かって歩いているのが見えた。彼女は手に電話を持ち、深い会話に没頭しているようだった。電話を邪魔しないように、声をかける代わりに手を振ることにした。彼女も笑顔で手を振り返してくれた。彼女がまだジェフリーの件で私に怒っていないといいのだけど。

「ねえ」と彼女は言い、マイクを手で覆っ...