第18章:危ない

一瞬にして、ネット上の世論は劇的に反転した。これまでリリーが業界を去ると言い張っていた連中も、彼女がただ映画の準備をしていただけだと悟ったのだ。

【リリーがそんな簡単に辞めるわけないじゃん!冗談でしょ、被害者叩きがいちばん嫌い!】

【ここまで大ごとなのに情報が一切漏れてないって、相当デカい企画だろ】

すでにニュースを目にしていたミアは、苛立ちに任せてスマホをソファへ叩きつけた。

「ありえない!」画面に躍るトレンド「#リリーの新作映画#」を睨みつけ、爪が掌に食い込むほど強く握りしめる。

助手が恐る恐るタブレットを差し出した。「ミアさん、ひとつ掴みました。リリー、グティエレス監督の新企画...

ログインして続きを読む