第149章扉に入る

だがオリヴィアは、ラベルの端にほとんど見えない折り目があるのに気づいた。まるで一度剥がして貼り直したかのような――。

「このボトル……」そう尋ねかけた瞬間、病室のドアが乱暴に押し開けられた。

入口に立っていたのはイモジェンで、その背後には黒服のボディガードが二人続いている。

イモジェンの視線が病室の中を鋭くなぞり、やがてティモシーと看護師に留まった。刃物みたいに冷たい目だった。

「キング先生、こんな時間に回診ですか?」イモジェンの声は落ち着いているのに、見えない圧が滲んでいた。

ティモシーの表情がわずかに揺れる。「フェアファックスさん、私はただ患者の様子を確認しに来ただけです。今日、...

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