第157章お問い合わせ

「タイム・フィクサー」の収録日が来たとき、リリーはすっかり準備が整っていた。バラエティ番組でこんなに濃いメイクをするのは、これが初めてだった。

スタジオの照明はやけに彩度が高く、顔に刻まれた疲れの痕跡など、隠しようがなかった。

鏡の前で手早く化粧直しをしていると、ふと視界の端にミアが映った。二人のアシスタントに囲まれ、うつむいたまま、手にしたカードの束に目を落としている。

今日の番組で取り上げる「修復が必要な品」の説明カードだ。ゲストはそれぞれ一つずつ品を持ち込み、その品にまつわる物語を語る。そこから制作側が特別コーナーを組み立てる決まりになっている。

「リリー、何を引いたの?」デビュ...

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