第5章

必死にもがいたが、彼の力はあまりにも強かった。氷水を浴びせられたような恐怖が、私を襲った。

「場所を変えれば逃げられるとでも思ったか?」蓮司は私をベッドに押さえつけながら、嘲るように言った。「お前の行動は全部お見通しなんだよ。鍵は持ってるんだ、お嬢ちゃん。いつでも好きな時に入れるんだぜ」

悲鳴をあげて助けを呼びたかったけれど、そんな勇気はなかった……。おばあちゃんを起こすわけにはいかない。もし気づかれて、もしここに来てしまったら、また……。

「や……やめて……お願い……」私は大きな音を立てないように、静かに嗚咽した。

蓮司は完全に理性を失い、乱暴に私の服を破り始めた。ジャケット...

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