第30章 初めての交戦

菅田承吾は数枚の紙を受け取り、視線を落とした。

『【賞金首】木村教授が遺した世紀の難問、100年間未解決の謎を解き明かせ』

見出しの下には、びっしりと式と推論が並んでいる。専門外とはいえ名門の出で、目の肥えた彼には、この解答がどれほどの価値を持つか一目で分かった。

論理は緻密。発想は常軌を逸して鋭い。凡人の手になるものとは到底思えない。

さらに読み進めると、鬼気迫るほど洗練された最適化解法が二つ。

菅田承吾の呼吸が、かすかに止まった。

ほとんど反射で、ある人物の顔が脳裏に浮かぶ。

学校では落ちこぼれ扱いされながら、平然と三千万を出して人の脚を治させた少女。

サーキットでは神の...

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