第7章

「仮釈放委員会から先ほど連絡がありました。刑務所内での態度が良好だったため、松本悠介は本日の午前中をもって、正式に前倒しで釈放されました!」

 警察官の口調は非常に険しかった。

 出所した! あいつが今日、本当に出所したなんて!

 じゃあ、さっきドアの外にいたキャップ帽の男は、絶対にあの男だ!

「桐谷さん? 聞いていらっしゃいますか? 身の安全にはくれぐれも気をつけて、何か異変があればすぐに通報してください!」

「分かりました! ありがとうございます!」

 私は勢いよく電話を切り、ちょうど二十四階で止まったエレベーターから飛び出した。

 走れ! 部屋に戻れ! ドアをロックするん...

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