第14章 許しを求める

牛田社長は思いもよらなかった。高橋玲がいかなる武器も使わずに、あの大柄なボディーガードを倒してしまうとは。

彼女はその間、立ち上がりさえしなかった。

高橋玲がゆっくりとベッドの方へ移動すると、牛田社長は恐怖で後ずさりし、震える声で言った。

「き、き、君は......どうしてここに?」

彼は以前高橋玲に対して抱いた邪念を思い出し、後悔の念に駆られた。

美人はたくさんいるのに、よりによって最も手を出してはいけない相手に手を出してしまった。

そこで牛田社長は両手を合わせ、祈るような姿勢で言った。

「すみません、私が悪かった!君に手を出すべきではなかった......藤原社長が君を私にく...

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