第150章

皆がそう言うのを聞いて、福田雪音は唇を尖らせた。

「わかったわよ、玲。じゃあ、またね! 今日は全然相手してもらえなかったし」

高橋玲は適当に頷いた。どうせ「今度」がいつになるかも分からないし、その時になって考えればいい。

とにかく今は、一刻も早くこの兄妹を追い返すことが最優先だ。

福田真幸は三人に軽く会釈をした。

「では、我々はこれで。高楽天での支払いは私が済ませておくので、皆さんはゆっくり楽しんでください」

綿川恵美の顔がパッと輝く。金額は大したことないが、誰かの奢りというのはいつだって嬉しいものだ。

「ご馳走様!」

そう言うと、福田真幸はそれ以上言葉を重ねず、妹の手を引い...

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